『君の名は。』韓国語版原作小説が売れ行き好調!! 韓国における日本文学の位置は

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最近、韓国で旋風を巻き起こしている映画『君の名は。』が、出版・音楽界にも影響を与えている。

映画の公開に合わせて昨年12月28日に翻訳出版された『小説 君の名は。』や、『君の名は。Another Side:Earthbound』などの関連書籍は、オンライン書店「Yes24」でそれぞれ売上ランキング1、2位を記録。

「3人目の主人公」とも言えるRadwimpsの音楽が収録されたオリジナル・サウンドトラックも、各大手書店やオンライン音楽サイトで売上ランキング1位を記録している。

こういう現象は『君の名は。』の人気があってこそだが、そもそも韓国の出版業界では、日本書籍が大きな存在感を持つことをご存知だろうか。

例えば、日本でも大ベストセラーとなっている『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健著)が2015年に大ヒット。歴代最長期間ベストセラー1位を記録し、後を追うようにアドラー心理学関連書籍が続々と登場した。

映画化が決まった『ナミヤ雑貨店の奇蹟』も、著者・東野圭吾の訪韓やイベントなどが一切なかったにも関わらず、発売された2012年以降週間売上ランキングTOP10から一度も外されたことがない。

韓国のオンライン通販サイト「インターパーク」によると、ここ1カ月で日本小説の売り上げは前年度に比べて2.6倍、前月よりは26%アップしたらしい。

その中心にあるのが、12月2日に発売された村上春樹の『ノルウェイの森』30周年記念限定版だ。

同書は“韓国人が最も愛する外国文学作品”と言われる作品。今回の30周年記念限定版は初版本のデザインを再解釈した装丁で、韓国のハルキストたちを魅了しているそうだ。

日本文学は、その特有の読みやすさ、感受性の高さから人気が高い。

「バカ売れ確定」の村上春樹、東野圭吾はもちろん、奥田英朗、吉本ばなな、江國香織、筒井康隆なども根強い人気だ。しかも、芥川賞や直木賞受賞作品は受賞発表から間も無く翻訳版が発売する。

ここまでくると、「日本の書籍がなかったら韓国の出版業界は回らないのか」と思えるくらいだ。

日本書籍の人気は今後も続いていくか、注目したい。

(文=S-KOREA編集部)