【韓国識者インタビュー】元ヒュンダイ自動車CEOが語る、日韓経済協力のメリットとデメリット

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(写真提供=SPORTS KOREA)イ・ゲアン氏
(写真提供=SPORTS KOREA)イ・ゲアン氏

現在、韓国と日本はあまりに困難な関係です。政治問題、歴史問題、さらに韓日関係において最も重要なイシューであった経済面でも協力が難しいのが現状でしょう。

日本には、「韓国と経済協力してもメリットがない」という指摘があると思います。それはその通りでしょう。同じく、韓国にとっても日本との経済協力は悩みの一つでもあるのです。

1962年に韓国が初めて経済開発計画を行ったときは、何でも日本から学べばいいと考えていました。日本にもその意思がありました。韓国にとって日本は“先生”であり、日本にとって韓国は“生徒”だったのです。

日本と韓国は長らく先生と生徒の関係でしたが、いつしかその差は縮まりました。先生と呼ぶには生徒が大きくなり過ぎましたし、かといって相互に恩恵を与えられるほど生徒が成長したわけでもない。そういう時代を迎えています。相互関係というのは、互いに補完的か、代替的な関係でなければ成り立ちません。

第2次世界大戦後、世界経済は拡大していきました。米国と日本の関係で見ると、日本は多くの自動車を米国に輸出していました。これによって貿易摩擦が起こり、日米貿易摩擦の間に韓国も挟まれます。

日本はベーシックデザインとエンジニアリング、備品を韓国に売りました。基本設計と部品を日本が生産し、韓国が組み立てて、米国に販売するという仕組みが作られたのです。