文定大妃とは誰なのか? 『オクニョ 運命の女(ひと)』の鍵を握る“悪女”の実像とは

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4月8日からNHK総合テレビで放送される『オクニョ 運命の女(ひと)』(毎週日曜、23時~)。16世紀半ばの朝鮮王朝が描かれるが、このドラマの鍵を握る人物が文定大妃(ムンジョンテビ)=文定王后である。

(写真提供=SPORTS KOREA)『オクニョ』で文定大妃を演じたキム・ミスク
この女性は、いったい何者なのか。

中宗の正室

『オクニョ 運命の女(ひと)』は“韓国時代劇の巨匠”といわれるイ・ビョンフン監督の作品である(韓国での放送時は『獄中花』というタイトルだった)。イ・ビョンフン監督といえば、なんといっても『宮廷女官チャングムの誓い』の演出家としてあまりに有名だ。

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このドラマは朝鮮王朝の11代王・中宗(チュンジョン)の統治時代が舞台だった。当然ながら、文定王后もよく登場していた。なにしろ、中宗の正室だったからである。

『宮廷女官チャングムの誓い』では、文定王后はそれほど悪人のようには描かれていなかった。むしろ、思慮深い王妃のような場面も多かったほどだ。

しかし、実在の文定王后はまったく違った。

朝鮮王朝随一の悪女

ドラマが変わると、登場人物の描き方も変わる。

『宮廷女官チャングムの誓い』より以前に制作された『女人天下』では、文定王后は側室をいじめ抜く意地の悪い王妃として描かれていた。『宮廷女官チャングムの誓い』に出てきた文定王后と同じ人物とは思えないほど違いが鮮明だった。

しかし、実在の文定王后は、『女人天下』での描き方も生ぬるいと感じるくらいの悪女だった。

張禧嬪(チャン・ヒビン)どころではない。朝鮮王朝随一の悪女といっても過言ではないほどだ。それでは、文定王后のどこがそんなにワルだったのだろうか。

自分の息子を王にしたい

文定王后は中宗の三番目の王妃である。