『チャングム』から『オクニョ』まで…なぜ韓国時代劇には“女性主人公”が多いのか

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10代王・燕山君(ヨンサングン)をそそのかして暴政の片棒をかついだ側室の張緑水(チャン・ノクス)、宮中の女官として悪行を重ねた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、一介の女官から王妃まで上り詰めたが最後は死罪になった張禧嬪(チャンヒビン)……この3人が一応は悪女の典型になっているが、彼女たちの悪はまだ小粒で、私利私欲にまみれただけだ。

実は、朝鮮王朝には、多くの民衆を不幸のどん底に突き落とした「ウラの3大悪女」がいる。

それは、義理の息子の12代王・仁宗(インジョン)を毒殺した疑いが濃い文定(ムンジョン)王后、ドラマ『イ・サン』の主人公になった22代王・正祖(チョンジョ)を毒殺した可能性がある貞純(チョンスン)王后、23代王・純祖(スンジョ)の正室で外戚政治の権化となった純元(スヌォン)王后の3人だ。

彼女たちこそが巨悪の元締めなのだが、それが可能だったのも垂簾聴政によって女帝のようにふるまうことができたからである。

なお、鄭蘭貞と文定王后は『オクニョ 運命の女(ひと)』にもよく登場していた。

(写真提供=SPORTS KOREA)『オクニョ』で文定大妃を演じたキム・ミスク
(参考記事:文定大妃とは誰なのか? 『オクニョ 運命の女(ひと)』の鍵を握る“悪女”の実像とは

実在した歴史上の女性を現代的に描く

王に取り入って陰謀をめぐらす側室がいたし、人を陥れて自らの出世を果たした女官もいた。