かつては韓国にもいた「二刀流」。大谷翔平に注がれる関心と視線とは?

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大谷はこのほかにも、日本航空(JAL)、スポーツブランドの「デサント」、サングラスの「オークリー」、プロテインの「ザバス」、寝具メーカーの「西川産業」などと契約を交わしているが、前出の写真週刊誌によると大谷が本拠地までの移動手段として使っているのは、エンゼルスから与えられたレンタカーで、それも“ヒュンダイ”のSONATAだという。

スーパースターなのに質素で謙虚でさわやかという人柄も、好感度を大いに高めていると言えるだろう。

しかも、まだ23歳と若い。その可能性をますます伸ばしていきそうな勢いだが、ふと脳裏を過るは韓国の“大谷世代”たちのことだ。

実は大谷は高校時代、韓国で試合をしたことがある。2012年にソウルで開催されたU-18世界野球選手権だ。

大谷は初戦のカナダ戦で4番・投手で出場したり、韓国との5位・6位順位決定戦では先発もしているのだ。

その5位・6位順位決定戦では韓国が3-0で勝利しているが、大谷から先制二塁打を放ったソン・ジュンソクは高卒後、サムスン・ライオンズに入団したが肩を痛めて、いったん、兵役のために軍隊へ。兵役を無事に終えて今季からようやく韓国プロ野球に復帰している。

このソン・ジュンソクだけではなく、韓国の“大谷世代”たちの多くが、一旦プロ入りしたものの、兵役義務のために尚武や警察庁、公益公務員などを務め、昨年あたり本格的なプロ・キャリアをスタートさせている選手が多いという。

(参考記事:大谷翔平の高校時代を知る韓国の“大谷世代”たちは今、何をしているのか

高卒後に順調に才能を伸ばして今やアメリカで大活躍する大谷と、兵役を終えてプロとしてようやくスタートラインに立った韓国の“大谷世代”。そこに、日本と韓国の若者たちが置かれた“現実”の違いの一端があると感じてしまうのは、少々考えすぎか……。

(文=慎 武宏)

初出:韓国スポーツ新聞『スポーツ・ソウル』2018年4月27日