韓国スポーツと兵役(最終回)追い詰められた選手たちの兵役逃れスキャンダル

Pocket
LINEで送る

(写真提供=SPORTSKOREA)2004年9月22日の試合では、野球委員会の謝罪文が電光掲示板に掲載された
(写真提供=SPORTSKOREA)2004年9月22日の試合では、野球委員会の謝罪文が電光掲示板に掲載された

【前回】世界で活躍するトップ選手も強制帰国を余儀なくされる現実

もっとも、韓国では「兵役は国民の義務だ」という認識がある一方で、「兵役は金とコネがない者が行くところ」という隠れた通説もある。芸能人にしろスポーツ選手にしろ、何らかの形で兵役問題を解決するのは、韓国の人々の間では暗黙の了解事項となっているほどだ。

では、金もコネもない選手たちはどうするのか。可能なかぎり兵役を延期するが、結局は25~27歳というプレーヤーとして最も脂の乗った時期に、現役兵として軍隊に入営することになる。

それは前にも述べた通り、死刑宣告に等しい。それゆえに、切羽詰まった一部の選手たちが大事な体にメスを入れる現実が、韓国にはある。

例えば1991年に起きた、サッカー選手たちの兵役逃れ大量摘発事件だ。