韓国高速鉄道KTX・脱線事故の背景とは? 危険にさらされていた平昌五輪の足

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(写真提供=SPORTS KOREA)韓国高速鉄道KTX
12月13日、トルコの高速鉄道の事故で9人の犠牲者が出たが、その5日前の朝、江陵(カンヌン)駅からソウルに向かって出発した韓国の高速鉄道KTXが、出発して5分も経たないうちに、脱線事故を起こした。

KORAIL社長のあきれた説明

前方の2両は、90度以上曲がり、後続の車両とL字形を成していた。16人の負傷者は出たものの、死者は出なかったとはいえ、大惨事になりかねない事故であった。

私は平昌五輪関係の取材で、何度かこの路線は乗車しているので、ニュース映像を見て、場所はだいたい分かった。事故地点は、ソウルに向かう線路と、江陵車両基地に向かう線路の分岐点で起きた。

事故当日、KORAIL(韓国鉄道公社)の呉泳食(オ・ヨンシク)社長は事故の原因として、「急激な冷え込み」を挙げたのにはあきれた。開通から1年も経っていない江陵線は、寒冷地を通る路線だけに、そんな理由で事故が起きてはたまったものではない。

また事故の翌日現場を訪れた所轄官庁である国土交通部の金賢美(キム・ヒョンミ)長官は、「必ず責任を問う」と、厳しい表情で責任者の処罰を表明し、11日にKORAILの呉社長は辞任した。

4年前のセウォル号事件のときも、当時の朴槿恵大統領はまず、責任者の処罰を言明していた。

それも確かに重要だが、まずやるべきは、しっかりとした原因の究明であり、再発防止のための行動と意識の徹底であるが、それが不十分なまま、韓国では似たような事故が繰り返し起きている。

調査で明らかになった驚くべき事実

今回のKTXの事故の正確な原因はまだ分からないが、線路の切り替えポイントの不具合が原因と考えられている。そして、事故の後の調査で、驚くべき事実が明らかになった。