性暴力根絶を利用しているのは誰だ!? 政治介入のための組織改編に揺れる韓国スポーツ界

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韓国のスポーツ機構は、1964年に大韓体育会とKOCを分離して以来、国際関連業務はKOC、国内関連は大韓体育会と分けていたが、2009年に統合し、国内の名称は大韓体育会、英文略称はKOCとなっていた。

さらに2016年には大韓体育会と国民生活体育会を統合している。

少数エリート主義の韓国では、小学校の段階でスポーツの道に進むか、放棄するかの選択を迫られる。いわゆるエリートスポーツと生活体育(市民スポーツ)は、完全に分離していたため、スポーツ活動に専念するエリートスポーツの道を進まなければ、いかに素質があっても、大会などに出る道は閉ざされている。

これでは底辺が広がらず、多くの競技種目で選手不足が深刻になり、制度変更が必要なのは確かだった。

けれども、各競技種目の現場で柔軟に対応しながら、実績を積み上げたうえで統合するのでなく、現場とは関係なくトップダウンで統合したため、統合というよりも、大韓体育会の中に、新たな派閥ができたという感じが否めない。

そして今度は、大韓体育会とKOCの分離である。

1月31日に行われた大韓体育会の理事会では、「KOCの分離は、暴力や性暴力の根絶とは関係がない問題であるにもかかわらず、政府がこれを対策であるかのように言っている」など、反発が相次いだ。

大韓体育会とKOCの分離を巡る、政府とスポーツ界の葛藤は、多分に政治的な要素が含まれている。